夏の保湿、毎回塗る?今あるもので大丈夫?

夏の保湿は毎回塗る必要があるのか、今ある保湿剤やローションで大丈夫かを考える女性薬剤師のアイキャッチ

このシリーズは、
夏に起こりやすい肌トラブルを、

「どこから始まり、どう進むのか?」

という視点で順番に整理していく、
全7回のシリーズです。

  1. 汗のしくみ
  2. あせもの見え方
  3. 汗をかいた後のケア
  4. あせもと汗かぶれ
  5. 夏の保湿の考え方👈今ここ
  6. かきこわしと悪化
  7. とびひの見え方と対応
患者さん

汗を拭いて、着替えて、やっとサラサラになったのに… ここで保湿塗ったら、またベタベタしそうで。
これって毎回やらなきゃいけないんですか?
それに、家にいろんな保湿剤があって、夏用はどれを使えばいいのかも分からなくて。

店長

大丈夫です。
保湿は毎回じゃなくていいんです。
そして、何を塗るかも、まずは今あるものから考えられることが多いですよ。

患者さん

買い足さなくていいんですか?

店長

ええ。順番に整理しましょう。
まず「いつ塗るか」、
そのあとで「何を塗るか」。
どちらも、できる範囲で大丈夫です

この記事での整理すること
  • 汗をかいた後、どんなときに保湿するか
  • 全部の着替えで塗らなくていい理由
  • 今ある保湿剤を、役割でどう見るか

※保湿剤の泡などのタイプ・選び方の詳しい内容は

 ↑の記事でまとめています。


目次

せっかく、肌がサラサラなのに…
       ――って思いますよね

汗を処理して、着替えて、
やっとサラサラになった。

そこに保湿を塗ったら、またベタベタしそう。

せっかくの気持ちよさが消えてしまいそう。

そう感じるのは、自然なことです。

サラサラの状態を守りたい、
という気持ちが根っこにある。

それは決しておかしくありません。


保湿は、毎回じゃなくていい

汗をかくたびに、着替えるたびに、
保湿を塗る必要はありません。

夏は汗をかく場面が多いぶん、
「毎回やらなきゃ」となると、
それだけで大変になってしまいます。

サラサラの心地よさは、保ったままでいい。

保湿は、必要なときに、必要な分だけで十分です。


どんなときに塗る?

全部の着替えで塗らなくていいなら、
どんなときに塗るといいのか。

場面はシンプルです。


お風呂上がり

一日の汗を洗い流した後。

肌が清潔で、落ち着いた状態のときが、
保湿のいちばんのタイミングです。

汗が残っていない状態から塗るので、
ベタベタ感も気になりにくいです。


乾燥が気になるとき

エアコンが効いた部屋に長くいた日。

肌がかさついている感じがするとき。

サラサラを守りたいはずが、
逆に乾燥で肌が荒れることもあります。

そういうときは、保湿が助けになります。


肌が荒れやすいとき

もともと肌トラブルを繰り返しやすい子は、
汗の多い季節でも、
肌を守る意味での保湿が役立つことがあります。

全体に塗るのが大変なら、気になる部分だけでも。


汗を拭いたあと、すぐ塗らないとダメ?

急いで、完璧に塗る必要はありません。

汗やぬれた感じが落ち着いてから、
気になるところだけで十分です。

「すぐ・全部」を目指さなくて大丈夫。

落ち着いたタイミングで、
できる範囲から始めてみてください。


迷ったら、お風呂上がりだけでも

どのタイミングで塗ればいいか、まだ迷うときは。

まずはお風呂上がりだけでも、十分です。

一日一回、汗を流した後に塗る。
それだけで、
夏の保湿としては十分なことが多いです。

「全部できなきゃ」ではなく、
「お風呂上がりだけでも」から始めてみてください


じゃあ、何を塗ればいい?

塗るタイミングが分かってきたら、
次に出てくるのが「何を塗るか」。

ここでも、慌てて買い足さなくて大丈夫です。

今家にあるものから考えられることも多いです。

家にあるものも、役割が分かれば、
夏のケアに使えることがあります。

大事なのは「どれが一番いいか」ではなく、
「それぞれ何のためのものか」です。


違うのは、良し悪しじゃなくて「役割」

家にあるものの保湿剤を、役割で見てみましょう。

ワセリン

肌を覆って守る

ヘパリン類似物質(ヒルドイドなど)

うるおいを保つのを助ける

桃の葉ローション

さっぱり整える目的で使われることがある

ベビーパウダー

保湿剤ではなく、さらさらに保つ目的のもの

どれも、それぞれの役割を持っています。
違うのは、良いか悪いかではなく、役割です。

同じ棚に並んでいると、
つい「どれが一番いいの?」と考えてしまいます。

でも、見るべきは「何のためのものか」。

役割が分かれば、
今家にあるものも、その役割に合わせて使えます。

※保湿剤の役割をもう少し詳しく知りたい方は

 ↑の記事でまとめています。


だから、慌てて買い替えなくていい

今あるものが
何のためのものか分かれば、それで十分です。

夏だからと、
慌てて新しいものを買い直さなくて大丈夫。

手元にあるものを、役割に合わせて、
今あるものから無理なく考えていけます。


保湿していても赤みが続くときは?
【ここをタップして詳細を表示

保湿は、肌を守るための一つの手段です。

でも、なかなか赤みが引かないときなどは、
保湿の回数や種類だけで悩まなくて大丈夫です。


次のような変化が見られるときは、
別の対応が必要になることがあります。

  • 広がっている
  • ジクジクしている
  • 膿が出ている
  • 改善しない

こうした見え方があるときは、
皮膚のトラブルが
進んでいる可能性もあります。

一人で判断せず、
以下を参考にしてみてください。


ぐったりしている、発熱がある、
いつもと様子が違うなど、
全身の様子も気になるときは、

親子のための観察室

も参考にしてください。


まとめ

この記事の整理

夏の保湿は、毎回やらなくて大丈夫です。

そして、何を塗るかも、
今あるもので足りることが多いです。

いつ塗る?

  • お風呂上がり
  • 乾燥が気になるとき
  • 肌が荒れやすいとき
  • 迷ったら、まずはお風呂上がりだけでも

何を塗る?(役割で見る)

  • ワセリン:肌を覆って守る
  • ヘパリン類似物質の保湿剤(ヒルドイドなど):うるおいを保つのを助ける
  • 桃の葉ローション:さっぱり整える目的で使われることがある
  • ベビーパウダー:保湿剤ではなく、さらさらに保つもの

何を使うか迷ったとき

「どれが一番いいか」ではなく、
「何のためのものか」を見てみてください。

役割が分かれば、
今あるものから考えやすくなります

最後に・・・

「毎回塗らなきゃ」
「夏用に何か買い足さなきゃ」
——そう感じていた方の気持ちが、
少し軽くなったなら嬉しいです。

夏の保湿は、頑張りすぎなくていい。
必要なときに、必要な分だけ。

そして、
今あるものから、無理なく考えていけます。

次の記事では、
掻いてしまったとき、傷になってしまったとき
のことを整理します。


📚 参考・引用
【ここをタップして詳細を表示

  1. 独立行政法人 環境再生保全機構
    「乳幼児スキンケア」
    (乳幼児の湿疹・皮膚炎予防のための
    洗浄と保湿の基本) https://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/00/archives_30520.html
  2. くすりのしおり
    (くすりの適正使用協議会)
    「白色ワセリン」
    (皮膚保護剤としての使用) https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=9307

📝 この記事について

この記事は、
薬剤師としての知見と、
子育て中のパパとしての実体験を
もとに整理しています。

症状やお薬の使用に不安がある場合は、
かかりつけの医療機関・薬剤師へご相談ください。

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